ヒゲの家のヒゲの部屋

敬虔なゆずソフト信者による雑記ブログ。多分感想記事が多い。この人エロゲの話ばっかりしてるよ・・・。

「スタミュ」を切っ掛けに触れた2.5次元ミュージカルと、それを受け入れられた理由

どうも、緑のヒゲです。

皆さんは2.5次元ミュージカルをご存知でしょうか。ええ、そうです。アレです。実写映画化と並んで一部ファンに「えぇ・・・」と言われてしまう、そんな余計なことしなくていいよ、とまで思われてしまうあの企画です。

 

自分も最初はそう思っていました。

 

今となっては、ちゃんと見もしないで何を言ってたんだお前はという感じなのですが。

 

今回の記事では、こちら


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ミュージカル「スタミュ」に触れた事で変わった自分の価値観と、なぜ2.5次元を受け入れることが出来たのか。

これについて考えていこうと思います。

 

 

そもそも2.5次元ミュージカルとは

自分も詳しく知っているわけでは無いのでざっくりとした説明になりますが、 アニメやマンガを原作とした作品を舞台化した物です。

実際はミュージカルじゃない舞台の場合もあります。

 

・・・・・・すいません偉そうな事言っといてこんなアバウトな事しか知らないです。

 

要するに、アニメやマンガを原作にした舞台です。とはいえ、アニメやマンガは2次元、舞台は3次元。そこには文字通り「次元の違い」という大きな壁があります。

2次元のキャラクターを3次元に落とし込むのは容易な事ではありません。見た目、声、そして舞台。出来ることには限りがあります。落とし込まれたそれを受け入れられないファンも未だ多く居る事でしょう。冒頭でも書いた通り、自分も初めは受け入れられないタイプのファンでした。

 ではなぜそんな自分がミュージカル「スタミュ」を受け入れることが出来たのでしょう。

自分なりに整理した結果、いくつかの理由が浮かびました。

 

 

なぜ2.5次元スタミュを受け入れられたか

 

そもそも原作であるアニメ「スタミュ」自体が少し特殊な物であったのが大きいです。というのも、このアニメはただのアニメにあらず。

「ミュージカルアニメ」なのです。

そうです。ミュージカルです。ミュージカルアニメです。なので劇中、唐突に舞台が転換し、どこからともなく曲が流れ、さも当然のようにキャラが踊り出し、それが自然であるかのように歌います。まさしくミュージカルです。元々のアニメがミュージカルであったからこそ、唐突に歌うというミュージカルにおける「舞台の違和感」をアニメの時点で緩和出来ていた、というのが一つ。

 

二つ目はやはり「舞台の演者にアニメのキャラを演じた声優さんが居た」という事でしょう。

名前のインパクトだけならあの「ブリドカット セーラ 恵美」さんに勝るとも劣らないパワーを持っている方です。そう・・・

 

ランズベリー・アーサー さんです。

 

アーサーさんはアニメ「スタミュ」において「月皇 海斗」というキャラを担当されていますが、なんとアーサーさん、海斗くんに並々ならぬ愛情を持っており「ミュージカルも自分がやる!」とオーディション参加を直談判し、オーディションを受け、見事ミュージカルでの月皇海斗役も勝ち取りました。

それにより今度は「声の違和感」をも解消するキャラが現れました。

これにより「ほんとにアニメと同じ声だ!」というある種の「取っ付きやすさ」が生まれたわけです。

 

「舞台の違和感」「声の違和感」と来ました。

最後の一つはそう、「見た目の違和感」ですね。単純にして明快、そして最大の障壁。

 

この見た目の違和感については正直、今でも違和感がある時は大いに有るのです。それでも受け入れられたのは、これはもう「役者さんたちの実力」としか言いようがありません。

「鳳 樹」というキャラクターを例に挙げましょう。

このキャラクターの元の見た目はこちら


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そして、ミュージカルでの彼がこちらです。


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髪型とかは合ってますよ。頑張って似せても来てます。実際完成度も高いと思います。とはいえ、それでも結局のところやっぱり全然違うわけなんです。

次元の壁としか言いようがないです。

 

しかし、しかしですよ。

これはミュージカルを見た方は分かっていただけると思うのですが、舞台上におけるこの方の雰囲気、所作、その一挙手一投足、その全ては、紛れもなく「鳳 樹」でした。

ミュージカル「スタミュ」の舞台上において、この方は完全に「鳳 樹」だったのです。

何の冗談でもトリックでもなく、あの鳳先輩がそこには居ました。確かに見た目は違うかもしれない。その障壁は恐らく今後破られることはないでしょう。どれだけ似ていようと「完成度が高い」と言われようと、その見た目がキャラクター本人になる事はありえない。

しかし、その演技によって「キャラクターと化す」事は出来た。そもそもこの「物語のキャラクターになる」というのはどんな舞台芸術においても同じことでは無いのか。ドラマだろうが映画だろうがその根本は変わらない。

「2次元と3次元」という「次元の壁」に囚われていたのは自分でした。次元の違いに囚われすぎた結果、もっと根本的な事を見落としてしまっていたのです。

これに気付いた時、自分の中での「2.5次元への忌避感」は無くなりました。

 

スタミュという題材そのものが舞台化の違和感を緩和し、その上演者の中に声優さんがいた事で生まれた取っ付きやすさを持って2.5次元ミュージカルに触れた結果、そもそも実写化を忌避していた理由が全く見当違いのものであったことに気が付いた」

これが、自分がスタミュミュ、ひいては2.5次元ミュージカルを受け入れられた理由です。

 

 

消える事の無い「次元の壁」をどうするか

とはいえ、受け入れられた自分であっても、未だに「次元の壁」というものは確かに存在します。忌避感こそなくなりましたが、それはそれ。あるものを無いとは言えません。

 

それでも自分は2.5次元ミュージカルを楽しめています。それは何故か。

 

2.5次元ミュージカルは基本的にアニメファン向けの要素を重視して作品が組み上げられているように思えるんですね。アニメファンが見ることを大前提に置きつつ、しかしミュージカルからでも入れるように、という。

 

スタミュは多少特殊な例ではありましたが、スタミュ以外の作品でも「原作ファンの取っ付きやすさ」というのはきっと重視されていると思うんですね。だからこそ、原作を蔑ろにはしない。原作へのリスペクトを多分に盛り込んで、舞台の上で組み立てる。

 

とにかく取っ付きやすいんですね。本当に。

忌避感さえなくなってしまえば、あとは「作品を楽しむ」という点においてアニメも舞台もあまり関係ありません。

 

その上2.5次元ミュージカルは「2次元」であるアニメ作品を「3次元にする」のではなく「演出を駆使して2次元に近付ける」という事さえやってくれています。「ハイキュー!」の舞台におけるプロジェクションマッピングを利用した演出等は特にその色が強いでしょうか。

 

「2次元のアニメを3次元に落とし込む」

のではなく

「3次元の自分たちが2次元に歩み寄る」

という方向で制作されている。

 

「2→3へ」 ではなく 「3→2へ」の図式ですね。

 

次元の壁を壊すのではなく、次元の壁の上に登る事で、2次元と3次元の間に立つ。

 

2次元と3次元の狭間。

 

だから、2.5次元

 

 

・・・・・・すいませんカッコつけました。

とにかく、制作側が2次元を、原作を愛しているんだなと、見ていてそれが分かる舞台なんですね。

その後に観た「刀剣乱舞」や「あんさんぶるスターズ」の舞台も原作への愛、リスペクトを感じました。

 

舞台としての完成度だけでなく「原作へ、2次元へ歩み寄るアプローチ」まで楽しめる。

こりゃもう、面白いに決まってます。

自分は面白かったです。

だから自分は2.5次元を完全に受け入れる事が出来ました。そうです。面白かったんです。

色々と言いましたけど結局の所、完成度が高く、しかも面白かったから受け入れた。

それだけです。

 

総活

自分が2.5次元ミュージカルを受け入れられた理由は

 

・そもそもの原作が舞台と親和性が高かった

・声優さんが出演していて取っ付きやすかった

・鳳 樹の完成度に圧倒された

・観てみたら面白かった(重要)

 

この4つです。

 

みなさんもなにか一度、2.5次元と付く舞台に触れてみては如何でしょうか。

新しい世界が待っているかも知れませんよ。

 

 

 

 

 

 

スタミュミュ2期のチケット、当たるといいなぁ。自分が見た2.5次元舞台って全部妹が買った円盤で見てたものなので、実際に舞台を観に行ったことがないんですよね。

是非とも一度本物を目にしたい。

前まで実写は嫌とか言ってた自分が本物を観たいって言うなんて少し面白いですね。

 

そんな願いも込めつつ、今回はこれにて。