ヒゲの家のヒゲの部屋

敬虔なゆずソフト信者による雑記ブログ。多分感想記事が多い。この人エロゲの話ばっかりしてるよ・・・。

『青春フラジャイル』感想。詰めが甘すぎるよこのゲーム!

どうも、緑のヒゲです。

・・・・・・たまには前置きとか無しにして本題行ってみます?
いや、そもそもこんな謎のブログを継続的に読んで下さっている方は果たしてこの世に存在するのかという根本的な疑問はあるんですけど。
もしそんな奇特な方がいらっしゃるのだとすればいつもありがとうございます。
そんな方には大変申し訳ないんですけど、今回の記事は滅茶苦茶毒を吐いています。

何はともあれ、今回プレイしたエロゲ

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purple softwareさんから発売のこちら
『青春フラジャイル』です。

まあ細かい設定の説明とかそういう面倒なもんはこの記事を読んで下さる方には必要が無いと思いますので、早速攻略順に感想を述べていきましょう。

ちなみに結構酷い事言ってるんで好きな人は覚悟というか自衛して下さいね。個人の意見という事で。


桜宮氷緒

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まず結論から言っちゃうんですけど、自分この娘のこと嫌いなんですよね。

作中でも語られてるんですけど、もうツンデレと照れ隠しを理由に体のいい暴力を振るって許される時代は終わりを迎えたと言いますか、最近は所謂「ツンデレ」という属性も、暴力を伴うことは少なくなったように思います。

そんな中颯爽と現れた正統派暴力ヒロイン!
いやー、ほんとにキツかったですね。
とまあそんな感じで印象最悪だったんですけど、個別√のお話の展開は割と好みというか、細かな伏線がいい味を出してて思いのほか悪くはなかったですね。

特に良かったのはやはりプロレスを通して仲直りする流れでしょうか。
プロレスっていうのは言うなれば、氷緒が抱えている「楽しかったあの頃」の象徴なんですよね。
その影を今も一人追い続けている、言うなれば、常に過去を観ている氷緒の目を現在に向けさせるプロセスとして、とても綺麗に纏められて居ましたね。

かつて2人で楽しみ、いつしか1人になり、そしてまた2人で・・・・・・という、氷緒と優人の距離感を演出する要素として使われていたのはとても印象深いです。

そこだけではなく、クライマックスの決戦で優人が見せる「逃げないことはかっこいいこと」という心意気までもがプロレスからお出しされるとは。あのシーンは本当に唸りました。

ですがそれだけに、大筋の流れが惜しいですね。
氷緒と優人をクビにしたのはどうしてか、みたいな話を中盤延々見せられるんですけど、正直傍から見てるプレイヤーとしてはそんなの分かりきってるんですよね。

妹の将来を思えばこそ姉としては向いてない旅館の仕事に縛られて欲しくないわけで。
しかも短い期間じゃないですよ。数年間ずっと本気で努力した上で仕事が上手くいかなかったわけで、そりゃお姉さんも「無理かな」ってなりますよ。

そりゃそうよねー、とか思ってたら、何故か優人も氷緒もなんか「どうして!!」みたいな事ずっと言ってるんですよね。

流石にちょっと知性が落ち過ぎと言いますか、そんなの考えたら分かるでしょと。
この辺り、氷緒とわるいまほうつかいが手を組む理由を作りたいっていう創作上の都合を感じましたね。

そんなわけで、細かい演出は光るものの、そもそも本筋が微妙なので全体的に微妙というのが氷緒√の感想です。





卯月 透音

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この娘はとても可愛いですね。非の打ち所が無いと言ってもいいでしょう。
器量良し、性格良し、家事も万能、オマケに美少女!
いやー素晴らしいですね。

・・・・・・・・・で、なんで妹なんです?

ちょっと別のゲームの話するんですけど、ハピメアの咲って結構重い理由で全く血の繋がりの無い透の「妹」になってるわけじゃないですか。

それに比べて、透音はなんで「妹」なんです?全部終わりましたけど、結局「妹みたいなもんだから」っていう超絶雑な理由を最初にちょーっと説明されて終わりでしたけど。動機付け薄過ぎません?
いやまあ透音の場合「四季家と卯月家の関係上、家族として見た場合優人より年下な透音は妹に当たる」と言えなくは無いですけど。

でも流石にちょっと薄過ぎません?というか、この擬似家族にしたって「身の回りのお世話をしているメイド妹ヒロインを出したい」から「こういう設定にしよう」ってなってると思うんですよ。
なんというか「先に出したい属性を決定した上で、それを出すために都合のいい設定を構築している」ように感じますね。
感じるというか「それを感じさせる程詰めが甘い」って事ですね。

というかこれは後で全部吐き出すんですけど、このゲーム全体的にキャラクターの行動に対する動機付け、理由付けが薄っぺら過ぎなんですよ。


んでまあシナリオなんですけど、一言で言うと「知ってた」ですね。
いや、分かるじゃないですか。

透音は昔身体が弱くて、ある時期を境に突然元気になった。
リズは「優人がこの程度の魔法しか使えないのはおかしい」と言ってる。

そりゃあ「多分透音の身体を治した影響で魔力弱くなったんだな」って思いますよ。

思いますけど、思いますけどね?まさかそれが答えそのまんまだとは思わなかった。もっと捻ってくるのかと。なんの捻りもなく分かりきった答えを出されましても「そうですか」としかならないですよ。

そんなわけで、これに関してはちょっと「お膳立てし過ぎた」という印象ですね。伏線を丁寧に張るあまり答えが丸分かりというか、なんの捻りもないので面白みが無かったですね。

あと何よりも理解不能なのが「アイドル志望」なのに「彼氏持ち」な事を微塵も隠そうとしない所ですね。
透音、どんな手段も使うとか言いながらそこを隠す気が無いのは控えめに言って頭おかしいのでは?アイドルを舐めてます?情報化社会を軽んじてます?SNSを甘く見てます?

自分が抱いてるこのゲームの不満点ってこういう所なんですよ。

設定とお話の整合性を取る気あります?アイドルに彼氏が居たら不都合ですよね?なんで誰もそれを問題視しないんですか?なんで人前でイチャついてるんですか?
さらにヤバいのは、結局アフターでプチ炎上したけど収まってきたねーみたいな軽い感じでこの件にちょこっとだけ触れて終わっておきながら、このあとのリズ√ではリズの魔法バレが一瞬で拡散されて大問題になる所ですよ。
このライターはアレか?作品のリアリティレベルを合わせる気が無いのか?
最近巷で話題の新星アイドルが彼氏持ちなのは2行で問題が解決して、リズの魔法バレは速攻で大拡散されて「インターネットの情報は魔法では難しい」とか深刻な顔してリズも「私なんて居ない方が」って追い詰められて?

同じ世界なのにインターネットの扱いに差があり過ぎでしょう。

そんなわけで、透音√のシナリオは嫌いですね。エロゲってファンタジーですしそんな細かいこと気にするなみたいな意見もあるでしょうけど、こういう細かい違和感で溢れてるんですよこのゲーム。



リズ・メイサース

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さて、先程も少し話に出ましたが、まずはキャラクターの印象を。
迷惑。ただただ迷惑。単純に迷惑。そういう娘でしたね。
何より酷いのは反省が無い事でしょうか。
魔法使うなって言われてんのに使う。やめろって言われてもやめない。善意から来る迷惑っていうのは1番タチが悪いんですよ。自分には受け入れられないキャラクターでした。

さて個別√の感想ですが、前述の超絶迷惑の理由付けがキチンとされていたのはとても良かったですね。
そもそもリズには魔法しか無かった事や、だからこそ、魔法が無くても他人を幸せに出来る優人に惹かれただとか。恋の動機付けは4人の中では比較的なされていました。
というか、前述の2人が「昔から一緒にいたから」っていう舐め腐ってるとしか思えない属性的な理由だけで最初から最後まで主人公好き好きーってなってるのが心底気に入らないので、それに比べるとリズ√はちゃんとボーイミーツガールしてます。そこはとても好きです。

ただまあなんといいますか、結局なんで押し掛け師匠しに来たのとか、そういう肝心な部分が全部せつな√に丸投げされている上、それを語るせつな√ではあくまでもせつなが主役なのでリズの話は軽く流されているわで、全体的にリズというキャラクターが持っている要素を上手く活かせて居ない印象を受けました。
あとはやはり透音√とは作中世界が違うのでは錯覚するレベルで異なるインターネットの描写ですね。ここの違和感はいただけない。

というかまあ、そもそもリズって自業自得というか、物語が始まって割とすぐ「ああコイツこのままだと問題起こすぞ」とは再三言われてましたし思いましたし、個別√でいよいよ実際に問題を起こしたわけです。

リズがやってる事って結局優人に甘えてるだけなんですよね。最初っから最後まで。ただただひたすらに迷惑を掛け続けて。このキャラクターのどこに魅力を感じれば良いのか自分には最後まで分かりませんでした。「可愛いから許されてる」だけなんですよこの娘。
だからこそ、シナリオの最後で「もうここにはいない方がいい」とか言い出した時は「うん。そうだな」みたいな冷めたことしか思えませんでしたし、むしろついて行こうとする優人を見て「いやーほんと優しいな。自分には絶対無理だわぁ」みたいな事しか思えませんでした。





鳥羽せつな

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さて、ここまでほっとんど不満しか言ってない今回の感想なんですが、事ここに至り、ようやく笑顔で語れそうです。
そもそも自分は体験版の時点で前3人全員気に入らないけどせつな可愛いから買うか、ぐらいの心持ちでしたので。

そんなわけでせつなですが、流石にメインヒロインだけあって優遇されてましたね。というか他の3人が適当過ぎる。
せつなの過去を追っていく中で、主人公を好きになった理由もしっかり描写されてますし、せつなの抱える自己矛盾がそのまませつなの分裂という形で表に出ていたり、他の√と比較しても全体的な流れや演出が丁寧で良かったです。


・・・・・・はい。それぐらいです。特に言うことは無いです。
そっかー。うんうん。よかったよかった。で感想終わりです。悪いところそんなになかったですし、良いところはさっき言った通りです。

いやこれ別に書くのがめんどくさいとかそういう話じゃなく、それぐらいしか言うことが見つからないんですよ。このブログの筆者は自分が作品を通して得た熱量を消費して記事を描いてるんですけど、せつな√は良くもなく悪くもなくみたいな、言ってしまえば「こんなもんか」って感じだったので、このブログにぶつけられるだけの熱量を得られなかったんですよね。

過去記事でも、作品全体の感想というよりはある特定のキャラクターへの熱量で記事を書き上げている事の方が多いのはそういうことです。
熱量が無いと書けないんですよ。んでもって、良くも悪くも無かったから熱量が得られなかったと。




青春フラジャイル 総評

全体を通してまず言えることは「詰めが甘過ぎ」ですね。特に、登場人物の行動の理由付けが適当過ぎます。「設定」から話を組み上げたような印象を受けますね。

恋愛感情の描写からして雑なんですよ。
そもそも氷緒も透音も「優人のことが好き」という設定を与えられているから優人のことが好きなだけでなんで優人を好きになったのかって描写がさっぱりされないのは流石におかしいでしょう。お前らが優人の事が好きなのは分かったけど結局なんで優人が好きなんだよお前らってなりますからね。
「優人の事が好きだからこうする、こうしたい」って言うのは作中でもいっぱいありましたけど、根本的に「どうして、なぜ優人が好きなのか」が描かれていないので、シナリオが薄っぺらいことこの上無いんですよ。
せつな√では過去編を通してそこら辺の描写がしっかりしていたので、その後に続く自己矛盾の葛藤やそれを乗り越えるための破壊までの流れにしっかりと裏付けがあってとても良かったですし、リズに関してもどうして好きなのかは描かれていたので、その後に恋人になった後の「離れたくない」っていう気持ちに関しては納得感が生まれてるわけなんですよ。でも氷緒と透音はそこらへんがさっぱりなので、ただ好き好き言われたところで「そうですか」としかならないです。

あと、過去編の優人くんはせつなが自分の事を好きなことになんとなく気付けているのに、氷緒と透音に関してはさっぱり気付かないのも納得がいかないですね。この辺もキャラクターに一貫性が感じられないというか、その時その時のシナリオの都合でキャラクターの知能指数を都合よく上げ下げしてるだけにしか思えないので、まあ、きっぱり言ってしまうと自分はこのライターさん嫌いですね。未来ノスタルジアは良かったんだけどなぁ・・・・。


あと、そもそも設定というか「属性」に頼り過ぎですね。頼りすぎにもかかわらず全然活かせてない。透音のアイドル属性は結局最初から最後までお話のノイズでしたし、リズの「押し掛け師匠」もリズ本人の√で押し掛け師匠をしてくる理由が語られないとかいう意味不明な扱いですし。氷緒は「プロレス」だけはシナリオで輝いてましたけど、結局「幼馴染み」っていう関係性も「最初から主人公を好きでも許される便利設定」としてしか活用されてませんでしたし。
いや、ほんとに。幼馴染み舐めとんのか。「幼馴染み」を「理由無く主人公が好きでも許される便利設定」扱いするのやめてくんない?ほんとに。

こういう、キャラクターを「属性」でラッピングしてお出しされるのめちゃくちゃ嫌いなんですよね。それって、作品世界を生きている「キャラクター」じゃなくて、ただの「記号の集合体」でしかないじゃないですか。いくら創作物が紛い物だとしても、ここまで純度の高い紛い物ともなると流石にちょっと・・・・・・。

ちゃんと設定活かせてたのせつなだけじゃないですかね。近くても遠くても壊れてしまう距離感のバランスを取るための「ストーカー」だったとか。せつな√だけはちゃんとしてるんですよね。せつなだけ特別扱いとか言ってないで、4人全員せつな√並みのクオリティで作れなかったんですかとは声を大にして言いたいですね。

あ、そういえば全然触れてませんでしたけど、イラストはもう文句無しの100点、大満足です。最高です。イラストのためだけにこのゲームやっていいぐらいには最高です。

さてそんなわけで、感想っていうか最早不満ノートみたいな代物になりましたねこの記事。
たまにはこういうのも良いでしょう。
それではまたどこかで。








ちなみに、自分的な「幼馴染みとの恋」の理想形は『喫茶ステラと死神の蝶』に登場する希です。
長い時間を過ごして来た幼馴染みとの関係に、ふとしたきっかけで変化が起こって、2人はお互いを異性として意識し始める・・・・・・。みたいな。そういう、歩き出しから描写が有るのが好きですね。