ヒゲの家のヒゲの部屋

敬虔なゆずソフト信者による雑記ブログ。多分感想記事が多い。この人エロゲの話ばっかりしてるよ・・・。

『エロゲ』こそ恋愛SLGの正しいカタチではないかという話

どうも、緑のヒゲです。

このブログを始めてから2年と少しが経ちました。
ゆずソフトの『RIDDLE JOKER』感想記事とか、ぱれっとの『9‐nine-』シリーズ感想記事とか、実働期間に関してはこの際目を瞑るとしまして、始めたばかりの頃はどうなるか分からなかったこのブログも順調に方向性が定まりつつありますね。



エロゲ方面にですけど。




さて今回もそんなにエロゲに関するお話です。


突然なんですけど、皆さん『恋愛SLG』ってどんなものだと思いますか?

主人公が居て、ヒロインが居て。
2人が出逢い、惹かれ合い、恋に落ち、結ばれ。
迫り来る困難も、2人で力を合わせれば乗り越えられる!

みたいな。


まあざっくり言うと「主人公がヒロインと恋愛する物語を読み進めるゲーム」だと思うんですよ。


とはいえ数多くの例外はありますから、今回は「標準的な」という逃げ道にピッタリな前置詞を置かせて頂きますが。

更に要素を付け加えて、今回の話は「標準的な、よくある、主人公とヒロインが普通に恋愛するタイプの恋愛SLGにおける話」としておきましょう。


自分はそもそも読み物が好きですし、可愛い女の子だって好きですし、なんなら今皆様が御覧のように自分のブログの内容をエロゲ方面に舵取りしているわけなので勿論好きなんですよね。恋愛SLG


そんな訳で恋愛SLGが好きな自分なんですけど、恋愛SLGって2種類あるじゃないですか。
レーティング的な意味で。


「全年齢」「18禁」の2種類です。


一応、念の為、石橋を叩いて渡るかのように説明しておきますけど、全年齢ってのは主人公とヒロインがキスぐらいまでするゲーム、18禁は主人公とヒロインがしっかりがっつりセックスするゲームですね。

ただ自分は一端の恋愛SLG好きとしてどうしても主張したい事がありまして。



「『恋愛SLG』を名乗るんなら主人公はヒロインとセックスしなきゃダメだろ!」と思うんですよ。



これはなんと言いますか、自分が持ってる歪んだ倫理観に起因する気持ちなんですけどね。
年頃の若い男女がしっかり両想いで恋人になったとして、セックスしないわけがないんですよね。



セックスしないわけがないんですよね!(偏見)



まあ多分に偏見が含まれているのは認めますけど、それでもなんというか「セックスする可能性がかなり高い」ぐらいまでは言えると思うんですよ。


セックスって基本的には愛の営みなわけじゃないですか。好きな人と、恋人とする行為であり。
それこそ『恋愛』とは切っても切り離せないじゃないですか。

「一線を越える」なんて表現もあります。そういう言葉が生まれるぐらいには『恋愛』における大きな出来事だと思うんです。


で、あるならば。
恋愛における大きな出来事であるならばですよ。


こと「恋愛をシミュレーションするゲーム」である所の『恋愛SLG』は、セックス無くして恋愛をシミュレーションしているとは言えないんじゃないかと。
自分はそう思うわけです。


ってまあ、これだけ言っても

「なんだコイツ単純にエロが見たいだけじゃねぇの」とか
「めんどくせぇ奴だな」

とか思われる気がするので、逆の視点として「全年齢向け恋愛SLG」についてもお話しましょう。


そもそもなんですけど、全年齢向けの恋愛SLGで主人公とヒロインがセックスしないのって、なんでだと思います?

どんな理由が浮かぶでしょうか。主人公もヒロインもエロに興味が無いから?性教育が行き届いてなくてセックスって行為を知らないから?主人公がすごく真面目な人で、ヒロインの事を大事にしてるから?

もしかしたら今挙げた理由でしないのかも知れませんけど、もっともっと分かりやすくてしかも一言で説明出来る理由がありますよね。


そうです。「全年齢の恋愛SLGだから」です。


ここで「ん?」と引っかかってくれると、もしかしたら自分と話が合うんじゃないかなーと思うんですけど、この理由って物語としておかしくないですか?

「このゲームは全年齢だから」主人公とヒロインはセックスしないんです。おかしくないですか?


なんで物語の中の登場人物が物語の外のルールに振り回されてるんですか?
なんで制作側の勝手な都合で主人公とヒロインは見えざる神の手に恋路を邪魔されてるんですか?
なんでですか?ねぇ。

おかしくないですか?
いや「全年齢だからセックスしない」のがおかしいって言ってるんじゃないんです。
「物語の中で生きているキャラクターが『このゲームは全年齢対象だから』っていう現実世界のルールの割を食わされてるのがおかしい」って言ってるんですよ。

さっき述べたように『恋愛SLG』っていうジャンルのゲームは恋愛をシミュレーションするゲームなわけで。
であるならば、恋愛における大きな出来事である「セックス」をシミュレーションしないって言うのは、恋愛SLGとしては不完全だと思うわけですよ。



なのに、なのにですよ。
そんな、ゲームジャンルの根本を揺るがしかねない「不完全」の理由が「このゲームは全年齢だから」って。ゲームの中の世界と全く微塵もこれっぽっちも関係無いじゃないですか。
メタ設定も良い所じゃないですか。

「このゲームは全年齢だから俺は君の事が好きだけどセックスはしないよ!」って主人公が作中で喋ってるのに等しいんですよこれ。

そんな物語、冷めません?
自分はこれを「物語の外の都合で、物語の中の世界が不当に歪められている」と思うんですよ。


ただ、全年齢向け恋愛SLGの中にもちゃんとこの問題に対する回答を示しているものもあって。
例えば

「俺は君の事が大事だから、結婚するまでそういうのは無しにしたいんだ」

とか

「入籍するまでは純潔で居たいというヒロインの貞操観念を尊重している」

とか、そんな風に作中でちゃんとセックスに関して話し合う会話イベントが設けてあったり、2人がセックスをしない理由を説明してたり、そういう事がしてあるんだったら、それはもう「物語の中の要素」じゃないですか。

ここまで来れば「2人はこういう考えでセックスしないんだな」って、読み手としては納得出来るんです。これは「そんな2人の物語」なんだなって。


でも、そうじゃないのもあるんですよ。

普通に両想いで、普通に恋愛して。
でも、何故か、何故か全く性的な事を匂わせる話題が出てこない。
何故かは分からないけど主人公はヒロインの身体にはまるで興味が無いし、ヒロインもどうしてだか主人公の身体にまるで興味が無い。

自分が苦手なのは、こういう「性的な事を存在しないかのように扱う」タイプの恋愛SLGなんですよ。

『恋愛』をシミュレーションする上で切っても切り離せない要素を「全年齢だから」なんていうメタ的な理由でオミットしておいて、何食わぬ顔で「恋愛SLGです」みたいにお出しされるのが嫌なんですよ。

だから自分は『恋愛SLG』をやるなら18禁であるべきだと思うし、18禁の恋愛SLG、所謂『エロゲ』こそが、恋愛SLGの正しいカタチだと、この場を使って主張している訳で。


エロがあるからエロゲが好きなんじゃないんですよ。
「恋愛SLGはエロがあるほうが物語として自然だと思うから」エロゲが好きなんですよ。
そりゃあエロも好きですけど、エロゲが好きである前に恋愛SLGが好きなんですよ。


ヒロインのために頑張る主人公が。頑張る主人公に惹かれていくヒロインが。
二人が想い合い、通じ合って生まれる「恋人」という関係性が。
出会った頃からは考えられないような二人の姿が。想いが。営みが。


そういうのが好きで自分は恋愛SLGをやってるんですよ。


なのに全年齢だと、主人公とヒロインが結ばれる瞬間であり一つの節目でもある、愛を深めて確かめ合う行為である「セックス」をしないんですよ。「全年齢だから」なんていう、物語の中とは全く関係のない理由で。


こんなのサビだけスキップされた歌ですよ。味玉の無いラーメンです。海老天が乗ってないうどんです。変身シーンがカットされた仮面ライダーです。


主人公とヒロインの初体験なんて一番おいしい所じゃないですか!
やっと結ばれたんだなぁキミたちってニコニコ出来る所じゃないですか!
より深く繋がり合って理解し合う大切なステップじゃないですか!


そこを、そんな大事なところを。
「製作上の都合」なんてメタ的な理由で無かったことにされてたまるかってんですよ。
そんなメタ的な理由で主人公とヒロインの恋路を邪魔されてたまるかってんですよ。





だからこそ自分はこう主張したい。

『エロゲ』こそ恋愛SLGの正しいカタチ

であると。
















あ、ちなみに筆者は恋愛経験がありません。
悪しからず。